京都橘吹奏楽部のマーチングコンテストで演奏するSing Sing Singでは、2011年~2013年にかけて通称「グルグル」と呼ばれる激しい動きが採用されていました。
ファンならこの演技を知らない方はいないと思いますが、グルグルは、ほぼ全力疾走に近い速度で移動する演技名のことで、10m四方の2つの四角形が回転しながら5m前進する難易度の高いワザと言えます。16人が1人31.25cmづつ正確に前に出る動作をします。
トラウマの少し手前
2011年、当時1年生だった「このみ」さんがグルグルの練習中に転倒し、その時の様子を「死ぬかと思った」「トラウマになるほどの怖さがあった」とテレビ番組「笑ってコラえて」で紹介されてましたが、後向きの転倒は想像以上に危険だと言えます!(当時、床に頭を強打してはいないようで良かったです。)
実は管理人はその時の録画を何度も見ましたが、後向きに走ることの難しさは想像以上です。しかも楽器を持ちながら、転倒時には楽器を守らなければいけない・・・。(楽器演奏者はアクシデントから楽器を守る意識が強いものなのです)
オレンジの悪魔たちに起きた演奏中の切ないアクシデント
管理人が最も切ないと感じたアクシデントがあります!それは、京都マーチングコンテスト(2013年9月8日)の演技中に起きてしまいました。
コンテストの後半に演奏したSing Sing Singには、グルグルと言われる難易度の高い演技があります。そして、その演技中にあるメンバーが前走者と接触して転倒してしまいました。
しかし、その生徒はすぐに起上がり、定位置に戻るべく走りましたが、今度は別の部員と接触し、接触した相手が転倒したのです。もちろん、その部員もすぐに起き上がり、何事も無く演奏を続けました・・・。
全ての演技が終わり、大きな拍手の中を生徒達が会場出口へと消えて行きましたが、管理人は転倒した生徒のうしろ姿に目が釘付けになったのは言うまでもありません。
注意深く見ていると、起きてしまったアクシデントを深く気にしている様子で、うつむきながら歩いていましたが、幸い、隣の生徒が駆け寄って声掛けをしていたので、きっとその後は立ち直ったのだと感じていました。
ところが、あるブログにその後の状況が詳しく書かれていました。「あの転倒した生徒さんはその後、泣き崩れて仲間に支えられて帰った」とのことです・・・。
そうだったのか・・・
橘の部員たちはこのコンテストのためにどれほどの練習を重ねてきたのか、そして、どれほどの汗と涙を流してきたのだろうか・・・。
当の本人たちの気持ちは推察するしかありませんが、以前、テレビ放送された「笑ってコラえて」の中では、コンテストの演技の覚悟について「(グルグルを失敗したら)一生罪を償わな~あかん・・・」などと表現していました。
この生徒達の覚悟からすると、今回のアクシデントが当人達にとって、想像を絶するほどの衝撃ではなかったでしょうか。
そうは言っても、見事、関西支部大会では金賞を受賞しています!(全国大会には行けませんでしたが・・・)
この出来事から既に6年経過しました。
ご本人にとっては決して消えることのない悪夢の記憶だったに違いありません。そして、記録された動画を見る度に、胸を痛めていると思います。
しかし、ファンの一人として「良くやった!」とエールを送ります!おそらく、当日のあの演技をしていたメンバー達や保護者さん達、あの演技を見守っていた橘のファンにも、誰一人として責める方はいないと思います。
2014年・2015年の受賞の布石になった!
2013年の切ない出来事は、当時の部員達に強烈な覚悟を伝えたに違いありません。それは、2014年の全国コンテストでは銀賞受賞、2015年には金賞受賞に明らかに繋がったのだと思います。
さて、今回、このアクシデントを記事にしたことをどうぞお許しください。閲覧者の中には記事にしたこと自体を批判されるかもしれません。
管理人は、このアクシデントを思い出すと、いつも胸が熱くなってしまいます。批判されたとしても、この思いを伝えずにはいられないのです・・・。
あの部員さんのことを思うと、切なくなります・・・。涙・・・。