平成30年4月22日、ロームシアター京都 ロームスクエアにてフェスティバルが開催されました。
<<セットリスト>>
①Winter Games
②The Blues Brothers Revue
③Paradise Has No Border
④Part Of Your World
⑤SEPTEMBER
⑥You Can’t Stop The Beat
⑦Under the Sea
⑧SPAIN
⑨The Rose
⑩Sing Sing Sing
①Winter Games
カナダの音楽家「David Foster」は、映画「ボディガード」の作曲もしていますが、1988年のカルガリーオリンピックの公式テーマ曲に使用されたのが「Winter Games」です。その他、1996年のアトランタオリンピック、2002年のソルトレイクシティオリンピックの各公式テーマ曲としても使用されました。日本では、TBSテレビ 『サタデーずばッと』 テーマ曲としても使用されています。今年のロームミュージックフェスティバルでは、ドラムメジャーとカラーガードが敬礼をする振付が印象的です。因みに余談ですが、京都橘吹奏楽部は1996年のアトランタオリンピックのイベントにも出演しています。
Winter games – Official olympic theme from Calgary 1988
②The Blues Brothers Revue(Can’t Turn You Loose)
黒服にサングラスがトレードマークの二人組「ブルース・ブラザーズ」が得意としていた人気ナンバーのI Can’t Turn You Looseは、2人がステージに登場するシーンにも使われていました。ブルース・ブラザーズの運動神経は抜群で、体操選手さながらの動きでステージを駆け巡っていたことは記憶に新しいところです。この曲は、そんな躍動感が伝わってきますね!
Blues Brothers – Can’t Turn You Loose
③Paradise Has No Border
「東京スカパラダイスオーケストラ」と「さかな君」がコラボした「キリン氷結」のCMソングです。この曲中では、さかな君がバスサックスを担当したとか。橘の演奏では「オレンジゴジラ」が登場してユニークな動きと愛嬌を振りまきます。同時に橘の魅力的なステップを堪能できます!
東京スカパラダイスオーケストラ 「Paradise Has No Border」(Live Ver. ゲスト:さかなクン)
④Part Of Your World
1989年に公開された映画「リトル・マーメイド」の挿入曲「パート・オブ・ユア・ワールド」。劇団四季も「リトル・マーメイド」を公開していますね。
パート・オブ・ユア・ワールド (リトル・マーメイド)
⑤SEPTEMBER
1978年にEarth,Wind & Fireがリリースした曲で当時の米国ビルボード誌でR&B部門で1位を獲得しました。まさに当時のディスコでかかっていた曲で、パワフルな演奏がCOOL!
おじさん、おばさん(失礼!)なら懐かしくてたまらない曲です。
Earth, Wind & Fire – September
⑥You Can’t Stop The Beat
2007年に公開のミュージカル映画「 ヘアスプレー」の挿入歌。躍動感溢れるダンス曲です。メロディのシンコペーションが印象的。
You Can’t Stop The Beat
⑦Under the Sea
1989年11月に公開された映画「リトル・マーメード」の挿入曲で、アカデミー賞を受賞しました。原曲ではセバスチャン役を演じたサミュエル・E・ライトが熱唱したバラード曲です。2008年には舞台化され、日本では劇団四季も舞台化しました。
The Little Mermaid – Under the Sea
⑧SPAIN
チックコリアのスペインを吹奏楽で聴けるとは思ってもいなかったので感激!16ビートの繊細な演奏を必要とする曲です。京都橘吹奏楽部のアレンジでは、途中からバリトンサックスの太い音が心地良く鳴ります!
Chick Corea and Return to Forever – Spain
⑨The Rose
1979年に公開の映画「ローズ」のサウンドトラックから。ベット・ミドラー(Bette Midler)の愛の歌です。
Bette Midler – The Rose
⑩sing.sing.sing
1936年歌手&トランペット奏者のルイ・プリマによって書かれた曲です。1938年にベニー・グッドマン楽団がカーネギー・ホールで演奏したことで有名になり、その後、多くのミュージシャンが演奏しているスウィングの名曲です。日本では、原信夫とシャープス&フラッツの演奏するsing.sing.singが有名ですが、一般的には2004年の日本映画「スウィングガールズ」で広く知れ渡るきっかけとなりました。その年以降、様々な学校や社会人の吹奏楽部で演奏されるようになりました。
Sing Sing Sing – Benny Goodman
いかがでしたか?様々な曲を動画で見ると、京都橘吹奏楽部のレベルの高さに驚きますね!演奏もそうですが、選曲のセンスの良さも素晴らしいね!
橘吹奏楽部を時系列で調べてみると、2005年に「BURN THE FLOOR」(バーン・ザ・フロア)を採用し、橘の演奏スタイルが激変しました。そうして2年後の2007年には全日本コンテストで金賞を獲得しています。
sing.sing.singの見どころは何と言っても強烈でキレのあるステップで、足の角度、スピードが全員がピッタリ合うように体育部顔負けの練習を行っているところです。また、この曲は毎年のマーチング・コンテストでは必ず演奏されることから、楽しみにされている方も多いでしょう。曲の後半に見せてくれる「V字」隊列は移動の難易度が高く、見応えがあります。
橘のマーチングスタイルについては、数年前までは橘に似た動きをする学校はほとんど見られませんでしたが、近年は、大西学園中学校高校吹奏楽部がsing.sing.singのステップにトライしたり、出雲商業高校などがコラボするなどしています。管理人としては、橘スタイルを研究する吹奏楽部をどんどん応援したいと思います!ここで注釈が必要と思いますが、前述した大西学園中学校高校吹奏楽部では、フラフープや縄跳びなどをしながら演奏するという独自路線を進んでおり、興味は尽きません。