京都橘高校吹奏楽部の運営方法については容易に知ることが出来ないのですが、もしかすると極秘情報扱いなのでしょうか?
とは言え、管理人が知っても運営に参加できるわけでもなく、これは、とことん知りたいという”終わり無き探求心”なのです。(アイドルのプロフィール欲求願望と同じなのかもしれません。)
さて、京都橘高校吹奏楽部がなぜ全国に出場するほどの強豪校なのか?と、その理由を推測してみると、「生徒主導の運営を続けて来た」という答えに辿り着きました。そこには、部員達の努力(汗と涙)があったのはもちろんですが、歴代のドラムメジャーさんの志があったのも大きな理由の一つだと思います。
同時にOB・OG・保護者さんの熱烈なサポートがあったことは忘れてはいけないと思います。顧問とコーチを無視したのではありません、橘吹奏楽部と一体という意味ですので・・・。尊敬する顧問とコーチーにつきましては、後日、別記事にさせていただきます。
それにしても、歴代のドラムメジャーさんはご苦労されたに違いありません。
ファンの一人として深くお礼を言いたいと思います。(あぁ・・書きながら涙が出てしまい・・・)
ここに111期のDM「マーゼフ」さんの言葉を紹介させてください。
彼女の言葉は、橘吹奏楽部の全てを凝縮しているように思えてなりません・・・。
上図には11人のDMさんがいらっしゃいますね。ほんと、笑顔が素敵ですね!
「アホみたいにしんどい時期、泣きたい時、つらい時期、笑う時間、楽しい時間、1日にいろんな時間がありすぎて忙しいけど、たぶんこんな時期は一生に3年間だけ。こんな時間が過ごしたくて橘来たんやろな。頑張ろ♪」 byマーゼフ
京都橘高校吹奏楽部の運営組織(推測)
・セクションリーダー:パレード曲を選曲
・総務:様々な指示を出す。 部長1人と副部長2人
・マーチング構成:マーチングの動きを考えるコンテ作成、 ドラムメジャーを含み5人
・パートリーダー
・部員
※年代によって組織構成は少し異なると思われます
・写真係(ピクチャーズ)
・ユニフォーム係
・パート(各パートごとに練習)各パートにはパートリーダーがいる。
・棒持隊(パレードで学校旗を持つ 2人)
●OG・OB・保護者による様々なお手伝い
※橘の生徒たちは先輩後輩を含めてほんとうに仲が良いと聞きました。とは言っても、過酷な練習時には厳しい指導があってこそですし、上下関係も厳しいと聞きます。
京都橘高校吹奏楽部の基礎練習(ほぼ体育会系)
吹奏楽の強豪校なら過酷な練習を行っています。
朝練7:00~授業開始直前まで。
授業終了~19:00の退校直前まで。(後片づけを含む)
授業の無い日は、朝9時~夜まで。(練習時間の申請を学校にした場合はもっと遅くまで行うことがある。)
練習は毎日で「休日はお盆の3日間」だけ。
・腹式呼吸(吹奏楽をする全ての人に共通します)
腹式呼吸は、吹奏楽をするなら早ければ幼稚園、小学生から克服しなければならない重要な呼吸方法です。吹奏楽をする方なら当たり前の呼吸方法ですが、初心者は練習をする必要があります。腹式呼吸をマスターしないと、肺を壊してしまうこともあります。
・ロングトーン練習
音を安定させて長く吹く練習。特にセクション係が教育担当となり練習を進行します。(1日3時間、毎日行われる)
音の頭を合わせる意識を持ちながら練習を進めます。
・キープ練習(各パートごとに行われる)
両手と片足を上げて楽器を構えた姿勢になり(セットアップ)、掛け声は「マークタイム マーチ アップ 5・6・7・8」の後に曲を口ずさむ。1曲分の3分~5分間キープする。その間、足の高さは一定にキープしなければならない。それが終わったらもう片方のキープを行う。この基礎練習はバランス感覚と足の筋力をつけるもので、音を出しながら激しく動くマーチングでは必須の練習です。1年生はこの練習からスタートします。
・バランス練習
4泊で片足の腿を水平に上げ、次の4泊で足を横に開き、同じ拍数で元に戻す練習。その間は足を下げてはならない。ゆっくり動作するためかなり辛いが、足と体幹を鍛える。
管理人が感心したシーンがあります。2018年に行われた「第58回3000人の吹奏楽」でのトランペット演奏時に、片足でポーズを決めるシーンがありますが、このバランスこそ練習の賜物と感じました。つまり、ピタッと静止しているのです。
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・ゴメハ練習
5mを8歩で歩く練習(マーチングの基礎)。歩くときは足をかかとから地面に下ろし、滑らかにつま先までを着地する。(1歩は62.5cm)
マーチング時は下を向いてはいけないため難易度は高い。←ここ重要です。下を見ないで正確に歩幅を安定するのは並みならぬ練習が必要です。
京都橘の演奏曲の中でも、振付の少ないマーチング曲として知られる「The Bandwagon」が大好きです。そして、橘の代名詞とも言える「sing,sing,sing」は、感覚が刺激されて心が騒ぎます。
Kyoto Tachibana S.H.S BAND 『The Bandwagon (Canterbury Chorale~) 』 – 2009 -【京都橘高校】(https://www.youtube.com/watch?v=ZOgSczH92sA)
因みに管理人は、上に紹介した画像のように、ポニーテール&ユニフォームのシルエットが大好きです。
・全力疾走による楽器運び
1年生は打楽器などの重い楽器を音楽室からグランドまで、お互いに声をかけながら全量疾走で運ぶ伝統があります。これはダンスを踊りきる体力をつけることと、1年生の絆を深めることが目的です。
・振付練習
踊るステップや回転、ジャンプなどは先輩から後輩へ言葉によって伝えられるとのこと。1回では覚えられないので涙がでるほど繰り返し行う。(練習は体育会系と同等の厳しさがあるといわれています)
京都橘高校吹奏楽部の総合練習
マーチング以外の練習では、部長が練習メニューを黒板に書き、その後練習メニューをこなしていきます。
マーチング練習は、ドラムメジャーを筆頭にマーチング構成メンバーも協力して練習を行います。グランドや体育館をこれでもか!というほど繰り返し練習しながら、倒れてしまうほど過酷な日々を送っているに違いありません。
また、肝心なところは横山コーチの厳しい声が飛んでいるようです。昨年からは新顧問の先生が赴任されたため、従来の練習とは異なってきていると思います。
某テレビで放送された内容では、DMが部員達にステップの変更をしたい部分、訂正点を説明すると、すぐに全員が躍りきるというレベルの高さを見せてくれました。(テレビを見ながらスカッとしました!)
全国コンテストに参加する高校は、顧問の先生の独断的な指導によって上位を目指していますが、京都橘のように生徒主導という点では、追従を許さないレベルだと断言できるのではないでしょうか・・・。